イギリス

イギリスの音楽で楽しく学ぶ!イギリス英語とアメリカ英語の違い

イギリスの音楽で楽しく学ぶ!イギリス英語とアメリカ英語の違い

こんにちは、Islaです。

イギリスに在住経験があり、英会話講師をしています。

今回は

イギリスの音楽が好きだから、文化や歌詞の背景とかもっと理解したいなー。
英語学習の継続は難しいけど音楽と一緒なら英語も楽しく勉強できそうかな〜。
イギリス英語とアメリカ英語の違いとかよく分からないんだけど、どんな感じなの?

といった方向けに、イギリスの音楽を中心に「イギリス英語とアメリカ英語の違い」がわかる表現を簡単にまとめてみました。

実際に音源を比較して、イギリス英語とアメリカ英語の違いや気づきを楽しみながらイギリス英語への理解を深めることができる!!

イギリスの音楽からみるイギリス英語とアメリカ英語

まず「イギリスの有名バンド」と言われて連想するのは、知名度の高い「ビートルズ」が大半ではないでしょうか?

そして「イギリス」といえば英国紳士がいてイギリス英語のアクセントで英語を話して..という誰もがイメージするような光景が浮かびます。

そんなイギリス出身の有名バンド「ビートルズ」と共にイギリス英語とアメリカ英語の違いをみていきましょう。

ビートルズとアメリカ英語

キャッチーなメロディーで始まる音楽と共に聞こえてくるのは…「え、アメリカ英語?!

イギリス英語を勉強している方は気づいていたかもしれませんが、ビートルズはイギリス英語ではなくアメリカ英語で歌っていたという事実があります。

例えば有名な楽曲「Can’t Buy Me Love」。

イギリスではCan’t(キャント)をCan’t(カーント)という風に発音します。

でも曲中では「キャント」と歌っています。

冒頭に出てくるCan’t

Can’t buy me love
Love
Can’t buy me love

そしてサビ前に出てくるCan’t

I don’t care too much for money
For money can’t buy me love

明らかに「キャント」という発音で歌っています。

でもこれはビートルズに限ったことではありません。

例えば歌詞の中にCan’tがたくさん出てくるThe Police(ポリス)の「Can’t Stand Losing You」なんかはとても分かりやすいです。

こちらもキャントと歌われていることが鮮明に分かります。

でももしイギリス英語で歌われていたら日本人には関西弁みたいにアカーン,アカーンと空耳に聞こえてしまいそうだからアメリカ英語で良いのかもしれません..

意味も似ているのでイギリス英語の発音を忘れたらアカーンを思いだせればOKですね。

サビに注目です。

I can’t, I can’t, I can’t stand losing
I can’t, I can’t, I can’t stand losing
I can’t, I can’t, I can’t
I can’t stand losing you

他にもThe Rolling Stones(ローリングストーンズ)Oasis(オアシス)なんかも「キャント」という発音で歌っています。

 

アメリカ英語で発音する理由

当時の音楽シーンではイギリスの音楽をアメリカでも売れるように、そして流行らせるためにアメリカ英語を取り入れて歌っていたという背景があります。

イギリス英語だと少しローカル感が出てしまうこともあり、より多くの人に聴いてもらうためとも考えられます。

次第にそれが浸透していき、歌う時はアメリカ英語にすることが当たり前となり主流になっていきました。

ちなみにビートルズの楽曲の中にはイギリスらしく「カーント」の発音で歌われているものもありますが、「キャント」発音のものが大半です。

 

Can’t Buy Me Loveに覗くイギリス英語

例にもあげた曲「Can’t Buy Me Love」のもう一つの面白いところは、この曲名です。

「Can’t Buy Me Love」は「Can’t Buy My Love」とMyで表現する方が自然です。

これを訳して「My(私の)愛を買うことはできない」ではなく「Me(私に)愛を買い与えることができない」から「Can’t Buy Me Love」なんだという説があります。

でも実際にはMeと表現されたことには、ビートルズの出身地リヴァプールのアクセントであるスカウス訛りによるものです。

スカウス訛りではMyをミーと発音します。

そのため歌う時にそのスカウス訛りが出てしまってミーという発音が定着してしまい、曲名も「Can’t Buy Me(ミー) Love」となりました。

Can’tはキャントとアメリカ英語で歌うのに対し、Myはミーとリヴァプール訛りで歌っているなんて矛盾していて面白いですよね。

それでもこんなに有名な曲として今でも世界中で聴かれているからすごいです。

 

イギリス英語で歌われる楽曲

もう少し若い世代だと、例えばイギリス出身のエド・シーランの楽曲ではイギリス英語をそのままにして歌っていたりします。

最初の例にあげたCan’t(カーント)。

サビ前のパートです。

I can’t wait to go home

他にもCastle(お城)をイギリス英語では、Castle(キャッスル)ではなくCastle(カッスル)という風に発音します。

サビの終わりに注目です。

When we watched the sunset over the castle on the hill
Over the castle on the hill
Over the castle on the hill

先程のビートルズやポリスの楽曲と比べてみるとアメリカ英語との発音の違いがよく分かるかと思います。

 

イギリス×音楽のおすすめ書籍

イギリスと音楽好きに、個人的におすすめな本があるので載せておきます。

ビートルズ英文法ガイド

ビートルズの音楽と共に楽しく英語学習をしたい!」と思う方にはこんな面白い本があるのでおすすめです。

初期のビートルズの歌詞はそこまで難しくはないですが、単語一つ一つではなくて文でしっかりと覚える際に役立つ1冊です。

私はイギリス留学前に、よくビートルズの歌詞を書き出して曲を聴きながら英語学習をしていました。

なるほど!と思えることがたくさんあると英語学習はより楽しくなっていきます。

イギリスやビートルズ好きには、より楽しめる英語学習の本です。

 

英国ロックを歩く

イギリスのロックミュージックが好きで、イギリスの観光名所を巡ってみたい!」と思っている方にはぴったりの観光記録本がこちらの1冊です。

イギリスの様々なミュージシャンの「ゆかりの地」がこの1冊に凝縮されています!

もちろんビートルズの観光地などもたくさん載っています。

私はイギリス留学前にこの本を読んでワクワクしながら妄想を膨らませていました。

特にUKロックに興味がある方で渡英予定者などは必見の1冊です。

 

音楽を使用した英語学習のメリット

上記の記事を読んでいて、楽しいと思えるようであれば音楽を通しての英語学習は非常に効果があると思います。

なぜなら、楽しいと思えることで英語学習の継続に繋がるからです。

音楽を使った英語学習のメリットはドラマや映画を観るのとは違って3〜4分程度で1周できます。

何回も気軽に聞くことができる上に好きな曲ならたくさん聴いていても飽きません。

歌詞にはスラングなどの生きた英語や、ちょっと難しい言い回しなど曲にもよりますが様々な言葉がたくさん出てくるため会話表現の幅も広がります。

歌詞を頭に入れておけば、スキマ時間でも作業をしながらでも聴いて復習することができます。

そして実際に声に出して歌って覚えることもできます。

でも「しっかり、がっつりとスピーキングやリスニングの学習がしたい!」と思っている方はこの方法のみでは厳しいため、他の方法も取り入れていくとより英語力アップに近づけます。

まずは英語に慣れ親しみ「英語 = 楽しい!」から継続へのモチベーションを保つことが大事です。

その延長線上で様々な角度から英語への理解を深めていくことをおすすめします。

 

以上が「イギリスの音楽で楽しく学ぶ!イギリス英語とアメリカ英語の違い」でした。

この記事を楽しんでいただき、英語への興味が湧いていたら嬉しいです!

このブログでは、海外移住生活・ワーホリ・留学・英語といったジャンルを中心に私なりの皆様のお役に立てる情報やリアルな体験を発信しているので、興味がある方はぜひ他の記事もご覧ください。

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