こんにちは、Islaです。
イギリスとアイルランドに在住経験があります。
現在は英会話講師のお仕事をしています。
今回の記事は
といった方向けに、解説していきます。
英語力の向上が期待できる、自分に合った「英会話の先生の選び方」のマインドや基準、見るべきポイントがよく分かる!!
まずは抑えておきたい英語学習に必要なマインド
言語の習得には時間がかかります。
英語を習得するのに必要な時間は約3000時間とされています。
その中で「英語力の向上に繋がる学習方法」や、「モチベーションを保ち継続をするために学習の中に楽しみを見出すこと」は重要です。
語学学習においては、どんなに「良い先生」を選んでも、基本的には自分の力で学習していく力が必要不可欠です。
これをスポーツに例えると、どんなに良いバスケットボールのコーチを付けても本人にやる気がなく練習をしなかったらプロのバスケットボールの選手にはなれないということです。
プロのバスケットボールの選手だったマイケル・ジョーダンは間違いなく、莫大な努力をしていますよね!
そんな事実から彼のこんな名言があります。
Everybody has talent, but ability takes hard work.
誰もが才能を持っているけど、能力を得るには努力が必要だ。
カッコイイ名言ですね!
私は現在英会話講師のお仕事をしていますが、語学学習には終わりを感じていなく、まだまだ自己学習をしたり、プロのネイティブ講師に習ったりと現役で英語を学習中です。
英語の先生と呼ばれる人達は、基本的に自己学習を継続していたり、生徒として学習をしている方が大半です。
ネイティブの方でも特徴的な文法そして言葉の表現の仕方などについて調べたり、教え方を勉強したりしています。
私の周りの英語の先生達も、自分でまだまだ学習している方達が本当にたくさんいます。
そこで、どんな先生を選ぶのが良いかなどの話しをすることもあります。
そんな「英会話の先生の選び方」を言語学や世界基準に基づき、現役英会話講師、そして現役英語学習者としての生徒目線の両方からレベル別で徹底解説していきます!
初心者や基礎が不安な人に合った先生
初級レベルとは?
・限定的な範囲でのコミュニケーションが可能
・文法など基礎力が不足している
・語彙数が少ない
言語学の世界基準で見ると、初級に分類されるレベルは大体TOEICで言う「600点以下」となっています。
英検では準2級以下といったところです。
分かりやすく言うと、小学生〜高校生くらいまでに習うレベルが初級ということになります。
そのため、小学生〜高校生までに習った文法や単語、つまり「基礎力」に不安がある方はこのレベルに当たります。
そんな初級レベルに合った英会話の先生は「自分の理解できる言語を話せる先生」がオススメです。
特に右も左も分からない場合の初級者の場合、例えば全然馴染みのない「アラビア語」を英語も日本語も話せない先生にいきなり教わるといった感じです。
初級は特に媒介語での理解が必須になってきます。
英単語を勉強する際に日本語で意味を確認して理解を深めたりしていくため、ある程度は母国語が必要です。
リスニングの際に知らない単語が聞こえないのと同様に、意味の分からない単語は分からないままとなってしまいます。
2〜4歳程度なら学習能力が発達しているため良いかもしれませんが、既に言語脳が形成されている大人にこれは厳しいです。
基礎が不足しているということは吸収に時間がかかるため、レベルの高すぎるレッスンを受けていると効率が悪くなります。
自身の経験からも、分からないことが多すぎると消耗して挫折、楽しむ余裕がなく自分のできないところばかりが見えてしまいやる気がなくなってしまいがちです。
There is no shortcut to success. (成功に近道はない。)
といったところでしょうか。
最近ではネイティブとの会話が流行っていますが、中級レベルに至るまで会話はあまりオススメできません。
これは言語学に基づいています。
そして、間違った文法の使い方や発音でアウトプットを何度も繰り返していると変な癖がついてしまいます。
直す箇所が多ければ多いほど、1回のレッスンで先生は、全てをフィードバックをし、正しい使い方を教えるということはできなくなります。
スポーツで例えると、ルールを知らないのに試合に出るような感覚です。
ですが、環境に慣れたりリスニング力を鍛えたりと、少しづつ学ぶと言う点ではとても良いことです。
それでもインプットよりアウトプットが多くなるとバランスが悪く効率が悪いです。
時間もお金も限られている中で勿体ないので、バランスを取って、効率的に学習できる方法が良いですよね。
初級レベルでもネイティブと会話をしたいと思う方は同時進行でインプットの量を増やしていくことが必要です。
日本語を話せる外国人の先生も良いですが、意外にも「英語を学習した日本人の先生」がオススメだったりします。
とはいっても、先生の英語力は教える分野によって変わってくるため、さまざまです。
ここでは、実際に「ネイティブの英語話者との会話がスムーズに行える」かつ、「英語圏の文化を理解していて自然なやりとりができる」ような先生のことです。
中級レベル以上の日本人であれば、「日本人が苦戦するポイント」や「日本との文化的背景の違いからくるニュアンスの理解」、そして「日本人に合った学習方法」や「日本人目線からの学習ツールやテスト対策の情報」など様々な面で「役立つ知識」を豊富に持っているはずです。
特にグループレッスンではない、最近流行のプライベートレッスンでは特に「ただ英語を教わるだけでなく、文化理解や学習方法、先生のバックグラウンド」など興味深い背景や、言葉以外に学べることが先生を選ぶポイントとして重要だったりします。
初級レベルこそ「楽しくないと続かない」傾向があるため、外国語のみのやりとりで言葉が通じないことに悩み苦しむ時間を「知識を増やし基礎力を高める」時間に費やした方が効率的と言えます。
「楽しい」と思えることが増え「語学学習って難しいよね」と悩みを聞いてもらえたり、「こんなことを話せるようになりたいんだ」などと相談ができることは継続において大きな要素です。
初級レベルには、そんな「共感ができる」「安心できる」そして「生徒の目標に対して寄り添える」先生が向いています。
ただ、趣味や好きだからといった場合には好みの問題になるので、自分が良いと思う先生が一番です。
ある程度英語を話せる人に合った先生
中級レベルとは?
・基本的な意見の交換や会話などのコミュニケーションには問題がない。
・複雑な会話や細かい部分の理解が難しい。
言語学の世界基準で見ると、中級に分類されるレベルは大体TOEICで言う「600~850点」となっています。
英検では2級〜準1級といったところです。
海外では、この中級レベルから「働くことができる言語レベル」とみなされています。
イギリス大使館の公式サイトにも、就労ビザはこの中級レベルからと書かれています。
そして「海外の大学へ留学できるレベル」とも、みなされています。
中級レベルでは基本的な事柄が理解できるため、英会話を通して吸収することが多く、効率的です。
アウトプットとインプットの両方を同時に行い、英語力を鍛えてレベルアップが期待できます。
そんな中級レベルに合った英会話の先生は「プロの外国語を勉強したネイティブの先生」がオススメです。
中級レベルでは会話が成り立つレベルなので、「ネイティブイングリッシュスピーカー」がオススメです。
さらにオススメなのは「母国語以外の外国語を勉強した経験があり、その外国語が中級レベルに達している先生」です。
世界的に、英語を話すことが可能であれば、あまり困ることがないので他の言語を勉強する必要がありません。
外国語を勉強したことがある先生は、学習者の気持ちがよく分かります。
苦労したり、つまづきやすい箇所や学習へのモチベーション、学習方法での工夫など様々な視野から学習者をサポートすることができます。
さらに、ネイティブ英語話者でありながら外国語を勉強する方は、語学学習が好きで情熱を持っている方が多くみられます。
実際に英語ネイティブの方が外国語学習において、どんな先生を選んだら良いかと言う議論で以下のようなことを言っていたことがあります。
“外国語を勉強をしたことがあるけれど、中級レベルまで達していない先生方は何らかの理由があるか、学習し始めたばかり、または語学学習に挫折した可能性があると考えられる。”
個人的には英語ネイティブでありながら外国語を勉強している方々を尊敬しています。
ですが、先生となると見方が厳しいようです。
そして何故プロの先生が良いかについです。
ここで言うプロとは教える言語の構造理解や、教え方を学んだ経験のある先生を指します。
中級者レベルの学習者は、上級に行くまでが伸び悩み、難しく時間がかかります。
基本的に「ネイティブ話者」は無意識的に言語を使っていることが多いため、文法的な説明や、どうしてこのような意味合いやニュアンスがあるのかなどの理由付けまでしっかりと説明することが難しい場合が多いです。
例えば日本語で「公園へ行く」と「公園に行く」の違いだったり「助詞」や「2種類の形容詞」について聞かれてもしっかりと応えることができない、といった具合です。
このことからも「語学力=教え方の上手な先生」とはならないことが分かります。
これらの理由から、中級レベルの方には「母国語以外の外国語を勉強した経験があり、その外国語が中級レベルに達しているプロの先生」がオススメと言えます!
ですが、ただアウトプットや練習量を増やしたり、アクセントや文化、特定の事柄などについて知りたい場合などはプロの先生である必要はないと思っています。
あくまでも言語として、しっかり理解を深めて効率良く学びたい場合はプロの講師が向いていると言えます。
英語が流暢に話せる上級者に合った先生
上級レベルとは?
・あらゆる場面において流暢かつ自然に自己表現をすることができる。
・複雑な話題について明確で詳細な文を作成できる。
・高度な内容や長文を理解し、言葉に含まれるニュアンスを把握できる。
言語学の世界基準で見ると、上級に分類されるレベルは大体TOEICで言う「850~990点」となっています。
英検では1級といったところです。
上級までくるとコミュニケーションに問題なく、様々な事柄を理解することができます。
そんな上級レベルの方には、あえて「英語しか話せないネイティブ」の先生がオススメです。
上級レベルにまでなると学習も自走できるため、先生ではなくても、現地にいるような一般の方でも充分に英語力を鍛えることができます。
オンライン英会話などで現地に住んでいる先生を探して会話をするのがオススメです。
言葉以外にも、自分が話したい言語の国の文化や流行っていることなどを知ることで理解できることや話せる内容が増えていきます。
上級者にとっては特に、その国の歴史や笑いの感覚など、言葉以外の知識が会話力に生きてくるため重要です。
英語しか話せない現地の感覚に優れた先生と学ぶことで、アクセントやその地域での言い回しなど、様々な面で知見が増え理解が深まることが期待できるためオススメです。
言語学の世界基準では「初級」「中級」「上級」と言っても、それぞれ2段階に分かれています。
今回はざっくりと初級〜上級に分けてまとめました。
効率良く言語学習をしていくための「オススメな先生の選び方」を紹介しましたが、結局のところ、どんな先生を選ぶかは「相性」が大きく、自分との共通点があったり「良いと思った先生」と共に学習をしていくことが継続することにもつながるため、一番だったりします。
そして何より「どんなに良い先生」を選んでも、自分で「自己学習」をしていく力がなければ「語学力は伸び悩む」ことになります。
学習の中に楽しみを見つけ、皆様の語学学習の旅が良いものになればと思っています!
以上が「英語力UPに繋がる自分に合った【英会話の先生の選び方】徹底解説!」でした。
この記事があなたのお役に立てれば嬉しいです!
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