こんにちは、Islaです。
イギリスに在住経験があります。
今回の記事は
といった方向けに、自身のバリスタ経験からもスコッチウイスキーについてじっくりと解説していきます。
スコッチウイスキーの種類や特徴、美味しい飲み方など現地の雰囲気を感じながらスコッチウイスキーについて詳しくなれる!!
ウイスキーの基礎知識
スコッチウイスキーを楽しむにあたって、知っておくとより楽しめる「ウイスキーの基礎知識」など分かりやすく解説していきます。
ウイスキーの種類
ウイスキーは大麦・ライ麦・トウモロコシなど何の穀物を材料とするかによって種類が分けられます。
モルトウイスキー
モルトは英語で「malt = 麦芽」のことです。
大麦麦芽を主な原料としたものがモルトウイスキーです。
よく聞く「シングルモルトウイスキー」とは大麦麦芽のみを原料としたものです。
グレーンウイスキー
グレーンとは英語で「grain = 穀物」のことです。
ライ麦・小麦・トウモロコシなどの穀物を主な原料としたウイスキーです。
その原料から大麦麦芽を加え、糖化と発酵をして製造したものが「グレーンウイスキー」となります。
ブレンドウイスキー
名前の通り、異なるウイスキーをブレンドしたものです。
スコッチウイスキーでは、モルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜたウイスキーのことを「ブレンドウイスキー」と称しています。
バーボンウイスキー
バーボン(bourbon)はアメリカのケンタッキー州にある郡の名前です。
そこで作られているのが「バーボンウイスキー」です。
このバーボンウイスキーの原料は、50%以上がトウモロコシです。
世界5大ウイスキー
日本ではスコッチウイスキーが世界5大ウイスキーに入るとされています。
- スコッチウイスキー
- アイリッシュウイスキー
- アメリカンウイスキー
- カナディアンウイスキー
- ジャパニーズウイスキー
日本のウイスキーはスコットランド生まれ!
世界で愛される日本のウイスキーを世に広めたのは、ニッカウイスキーの創業者である竹鶴 政孝さんです。
竹鶴さんはスコットランドのグラスゴーに留学をしていました。
そこで本場のスコッチウイスキーについて学び、帰国しました。
サントリーが本格的にウイスキー作りをしようとしていた頃に、スコットランドから技術者を採用しようと現地に連絡をしました。
その際に「わざわざ呼び出さなくても、既に日本にスペシャリストがいるじゃないか。」と言われ、竹鶴さんのことを知ったそうです。
そこから「ジャパニーズウイスキー」の製造が本格的にスタートしました。
その後、竹鶴さんはあの山崎蒸留所の初代所長を努めて、日本初のスコッチウイスキー製造を指揮することとなりました。
このことから、ジャパニーズウイスキーの原点はスコッチウイスキーにあることが分かります。
それでは、そんなジャパニーズウイスキーの生みの親「スコッチウイスキー」について詳しく見ていきましょう。
スコッチウイスキーとは?
その名の通り、イギリスのスコットランドで製造されたものが「スコッチウイスキー」です。
この製造とは、発酵・蒸留・熟成まで全ての工程がスコットランドで行われたということです。
蒸気となって気体化した液体を冷やして、再度液体に戻す作業のことです。これをすることによって、純度の高いクリアなウイスキーを作り出すことができます。
スコッチウイスキーの種類と特徴
ウイスキーの種類について分かったところで、スコッチウイスキーの種類についても見ていきます。
スコッチウイスキーは6つの生産地域に分かれていて、それぞれ特徴が違います。
Drawn by User:Briangotts as Image:Scotch regions.png and converted to SVG by w:User:Interiot.
Highland(ハイランド)
スコットランドの北側に位置する山や谷のある広大な地域です。
ハイランドの地域はとても広いため、味にばらつきがあります。
明確にこれという特徴を示すことは難しいです。
Speyside(スペイサイド)
スコットランドの北東部に位置する「スペイ川」という川の流域に蒸留所があります。
香り豊かなフルーティーな味わいと風味が特徴です。
Lowland(ローランド)
グラスゴーやエディンバラなどの大都市を含む広い平地の地域です。
ローランドのウイスキーの特徴は、3回の蒸留(通常は2回)を行っていることです。
そのため、口当たりが軽くて飲みやすくなっています。
Islands(アイランズ)
スコットランドの北西の小さな島々をまとめてアイランズ地域としています。
島によって気候が異なり、それぞれの風土を生かした個性的な風味や味わいが特徴です。
Islay(アイラ)
スコットランドの西側に位置する島で「ウィスキーの聖地」と呼ばれています。
「ピート(peat) = 泥炭」を使用しているためスモーキーで独特な香りが特徴です。
香りは本当に独特で好き嫌いが分かれますが、私はスコッチウイスキーの中でも一番のお気に入りです。
個人的に表現するなら「理科室の味」といったところですが、これがたまらなく癖になります。
まだ試したことがない方は、ぜひ味わってみてください!
Campbeltown(キャンベルタウン)
スコットランドの南側に位置する海岸沿いにある港町です。
海岸沿いの風土を生かした塩気のある味わいと甘味が特徴です。
スコッチウイスキーの飲み方
スコッチウイスキーのおすすめな飲み方をいくつかご紹介していきます。
1. 王道のストレート
スコッチウイスキーを飲むならまずは何もせずにそのままストレートで飲むことをおすすめします。
というのもウイスキー本来の香りや風味をダイレクトに実感でき、楽しめるからです。
ストレートで飲む時には別のグラスでチェイサー(水)を用意します。
お酒を飲む時にはお店などでも、よく氷の入った水などが出されます。
ですが、スコッチウイスキーを美味しく飲むための重要なポイントはこのチェイサーを常温かつ軟水にすることです。
そうすることによって舌に味が残りやすく、香りや風味などもじっくり味わうことができます。
2. ストレートに水を数滴
スコッチウイスキーに常温の水を1滴、2滴と少しづつ垂らしていく飲み方です。
ストレートでチェイサーと飲む時と似ていますが、ウイスキーに水を少しだけ加えることによって香りがフワッと広がっていき、より味わい深くなります。
3. トワイスアップで飲む
トワイスアップとは、ウィスキーと常温の水を1:1で割って飲む方法です。
同じ分量で割ることで香りを保つことができ、かつマイルドな口当たりで飲みやすくなります。
割り方はウイスキーを先に注ぎ、その後に同量の水を加えマドラーなど使用せずにグラスを軽く揺らして混ぜます。
その時に香りが立つので、スコッチウイスキー独特の香りが楽しめます。
ウイスキーが3で水が1という濃いめの割り方での飲み方もあります。
4. オン・ザ・ロック
ストレートに氷を入れて飲む方法です。
氷は入れすぎると薄くなってしまうため1,2個入れます。
もう少し入れたい場合は、すぐに溶けてしまう複数の氷よりも、ゆっくり溶けていく大きな氷がおすすめです。
5. ハイボールでさっぱり
日本人にとっては馴染みのあるソーダ水や炭酸水で割る飲み方です。
スコッチウイスキーの中でも、アイラ島のウイスキーなど癖の強いものは炭酸水で割ることによってスッキリとした味わいで飲みやすくなり、食事と一緒でも楽しむことができます。
ちなみに他のウイスキーなどと飲み比べをする時には炭酸水をチェイサーにすると、さっぱりと味の切り替えができるので適しています。
ウイスキーの変わった楽しみ方
ここからは少し番外編です。
普通にウイスキーを飲むのとはまた別に少し変わった楽しみ方もご紹介します。
1. アイスクリームにかける
スコッチウイスキーは勿体ないですが、普段飲んでいるけど開封してからまだ飲みきれていないものなどは、アイスクリームにかけて食べるととても美味しいのでおすすめです。
バニラアイスが一番相性が良いです。
ジャックダニエルなどのバニラフレーバーが感じられるウイスキーなどはさらに合います。
2. ホットウイスキー
寒い日などにぴったりの温かいウイスキーです。
シナモンなどのスパイスやオレンジ・レモンなどを使用してお湯を使って割る飲み方です。
寒い国などではよく飲まれている飲み方でパブのメニューにもあるくらい一般的です。
家でも気軽に作れるので、余っているウイスキーなどでささっと出来ておすすめです。
3. アイリッシュコーヒー
こちらも温かいウイスキー入りのアイルランド発祥のコーヒードリンクです。
持っているウイスキーでも簡単に作れます。
ウイスキーと砂糖を入れ、温かいコーヒーを注ぎ混ぜます。
その上に生クリームを軽く振って空気を混ぜたものをフワッと流し混んだら完成です。
冷たいコーヒーでも出来ますが、薄くなってしまうので氷を使用しないコールドブリューでの抽出など濃度の調節が必要です。
以上が「イギリスに行くなら知っておきたい!スコッチウイスキーの特徴とは?」でした。
この記事があなたのお役に立てれば嬉しいです!
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こちらの記事ではスコットランドのウイスキーについても触れているので気になる方はチェックしてみてください。
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