イギリス

11月に花火が上がるイギリスのガイフォークスデイとは?

11月に花火が上がるイギリスのガイフォークスデイとは?

こんにちは、Islaです。

イギリスに在住経験があります。

 

今回の記事は

イギリスが好きだから文化や歴史を知っておきたい!
イギリスの花火はどうして11月なのかな?
ガイフォークスデイって聞いたことあるけど、よく分からないや..

といった方向けに解説していきます。

11月に花火をする理由やガイフォークスデイからイギリスの歴史、そして英語の語源なども分かる!!

ガイフォークスデイとイギリスの歴史

イギリスの花火は、日本とは異なる11月に行われます。

11月5日のGuy Fawkes Day(ガイフォークスデイ)は1605年に起きた火薬陰謀事件に基づいています。

この事件の発端は16世紀に始まったイギリスの宗教対立にあります。

エリザベス1世が亡くなった後の1603年にはジェームズ1世が即位しました。

ジェームズ1世はカトリック教徒の家族がいるなど寛大だったため、カトリック教徒の人たちは期待をしていました。

しかし、ジェームズ1世はその期待を裏切りプロテスタント的な信仰の確立を目指します。

これに我慢ならなかった反対派のカトリック教徒たちはテロを計画するという事態になります。

国王を始め、国会議員から教会関係者たちが集まる11月5日の議会の日に国会議事堂を爆破するという計画でした。

彼らは国会議事堂の地下室を借りて、そこに火薬を運び込んでいました。

議会を前にして出席者のうちの1人に密告の手紙が届きます。

この手紙によりジェームズ1世や関係者に恐ろしい陰謀の存在が明らかになりました。

それでもテロ計画を実行しようとした彼らは失敗し、捕まります。

そして、この計画の現行犯として逮捕された男の名前が「Guy Fawkes(ガイ・フォークス)」でした。

その後彼は、監獄だったことで有名な「ロンドン塔」に幽閉されます。

彼はテロリストとして拷問を受け、死刑宣告をされます。

処刑後には見せしめのために、彼の生首が国会議事堂の屋根に吊るされたという話しがあります。

陰謀が未遂に終わったことで、ロンドンの市民達は焚火をして生存を祝ったと言われています。

そんな恐ろしい歴史的な事件から、11月5日のGuy Fawkes Day(ガイフォークスデイ)は「平和を祝うお祭り」として花火が上がるようになりました。

 

英語Guyの語源はガイフォークス

ガイフォークスの仮面

基本的に、Guy(ガイ)は英語圏の男性の名前として知られています。

ですが、よく耳にするフレーズとして「Hey Guys!」や「Nice Guy!」などがあります。

このスラングのようなGuy = 男, 奴」という意味は、まさに火薬陰謀事件に関わった人物である「Guy Fawkes(ガイフォークス)」のGuyが語源となっています。

そしてガイフォークスと言えば漫画や映画の「Vフォー・ヴェンデッタ」の影響で、上の写真のような特徴的な仮面が有名です。

 

イギリスで行われるガイフォークスナイトの花火イベント

アレキサンドラパレスのガイフォークスナイトの焚火

ガイフォークスデイのイベントは、Guy Fawkes Night(ガイフォークスナイト)やBonfire Night(ボンファイヤーナイト)と呼ばれています。

ロンドンでは北側にあるアレキサンドラパレスの「Alexandra Palace Fireworks Festival」が有名で大きなイベント会場となっています。

夏フェスならぬ秋フェスのような感じで、音楽イベントや屋台そして大きな焚火や花火と光のショーなど盛大です。

アレキサンドラパレスのガイフォークスナイトの光と花火のショー

お祭りムード全開のこのイベントはチケット制で大人£14程となっています。

イベントの雰囲気や詳細などは、Alexandra Palace Fireworks Festivalの公式Webサイトを確認してみてください。

 

以上が「11月に花火が上がるイギリスのガイフォークスデイとは?」でした。

この記事があなたのお役に立てれば嬉しいです!

このブログでは、海外移住生活・ワーホリ・留学・英語といったジャンルを中心に私なりの皆様のお役に立てる情報やリアルな体験を発信しているので、興味がある方はぜひ他の記事もご覧ください。