こんにちは、Islaです。
イギリスに在住経験があります。
今回の記事は
といった方向けに解説していきます。
イギリス英語の発音,単語,スペル,文法の基本的な特徴やアメリカ英語との違いがよく分かりイギリス英語への理解が深まる!!
イギリス英語って何?
イギリス英語に関しては様々な見解があります。
英語の語源でもある「英国の英語」、現在イギリスで扱われている英語のことをイギリス英語と言います。
ですが、イギリスは4つの王国から成る連合王国で各地域によって話し方が異なります。
一般的によく言われる「イギリス英語」とは、イギリスの公共放送であるBBCで話されている英語や王室で扱われている教養のある英語のことを指します。
これはイギリスのロンドン出身の音声学者であるダニエル・ジョーンズさんが定めた容認発音、Received Pronunciation(レシーブド プロナンシエーション)通称RPと呼ばれる標準発音規定に基づいたものになります。
これはQueen’s English(クイーンズイングリッシュ)とも呼ばれ世界中に知られている「イギリス英語」です。
今回はこのRPのイギリス英語を基準に特徴を解説していきます。
イギリス英語の発音の特徴
イギリス英語と言えばやはり発音が独特で、耳に残りやすく特徴的です。
日本の英語教育ではアメリカ英語が主流となっているため、イギリス英語の発音に慣れるまでは違和感を感じることもあると思います。
aの発音
イギリス英語では以下のように「a」を伸ばして発音することがよくあります。
ask アースク
bath バース
last ラースト
tomato トマート
can’t カーント
oの発音
イギリス英語の「o」は「オ」という発音に近いです。
カタカナ表記と似ているため、日本人にとっては親しみがあり発音しやすいです。
hot ホット
stop ストップ
octopus オクトパス
一方アメリカ英語では以下のように「o」を「ア」という風に発音されます。
hot ハット
stop スタップ
octopus アクトパス
rの発音
日本人が苦手な音No.1と言っても過言ではない「r」の発音。
実はイギリス英語では「r」を発音しないことが多いです!
それは以下のように単語の最後に「r」が置かれている場合です。
car カー
star スター
guitar ギター
computer コンピューター
また、このように「r」のあとに子音が置かれている場合も発音されません。
card カード
bird バード
large ラージ
church チャーチ
日本人にとっては発音しやすい形になっています。
そして「r」を発音するのは、以下のように単語の最初に置かれている場合です。
red レッド
rose ローズ
rock ロック
risk リスク
rabbit ラビット
さらに、「r」のあとに母音が置かれている場合にも発音することが多いです。
track トラック
frog フロッグ
bring ブリング
present プレゼント
tの発音
イギリス英語では以下のように「t」をハッキリと発音する傾向があります。
water ウォーター
better ベター
letter レター
tomato トマート
twenty トゥエンティー
また、アメリカ英語では「t」が少し弱い「d」のような発音になるため、カタカナで言う「ダ」や「ラ」のような音に変化して聞こえます。
water ウォーラー
better ベラー
letter レラー
tomato トメーロ
twenty トゥエニー
イギリス英語の単語の特徴
イギリスで扱われている単語の中には、イギリス英語特有の表現のものがあります。
文化や歴史、語源の関係で単語それぞれの背景がアメリカ英語とは異なっています。
そこでイギリス英語の英単語をアメリカ英語と比較して簡単にまとめてみました。
日本語 | イギリス英語 | アメリカ英語 |
アパート | flat | apartment |
エレベーター | lift | elevator |
掃除機 | hoover | vacuum cleaner |
駐車場 | car park | parking lot |
庭 | garden | yard |
歩道 | pavement | sidewalk |
地下鉄 | tube | subway |
列 | queue | line |
片道切符 | single ticket | one way ticket |
往復切符 | return ticket | round trip ticket |
サッカー | football | soccer |
スニーカー | trainers | sneakers |
セーター | jumper | sweater |
運転免許証 | driving licence | driver’s license |
映画 | movie | film |
映画館 | cinema | movie theater |
ポテトチップス | crisps | potato chips |
フライドポテト | chips | french fries |
なす | aubergine | eggplant |
参考の例としていくつか厳選しましたが、アメリカ英語と異なるイギリス英語の単語はまだまだたくさんあります!
イギリス英語の単語のスペルの特徴
イギリス英語のスペルはアメリカ英語とは異なるものも多くあります。
発音は似ていてもスペルが違うため、イギリス英語を基準とした公式の試験などでアメリカ英語の書き方で記入をすると減点されてしまう場合もあります。
そのため、イギリス英語での試験を予定されている方は発音だけでなく、単語のスペルにも気を配る必要があります。
例えば上の表にもある運転免許証という意味の「driving licence」と「driver’s license」。
前者のイギリス英語では最後のスペルがlicenceと「ce」になっているのに対して、アメリカ英語ではlicenseと「se」になっています。
アメリカ英語と比較して、イギリス英語のスペルの特徴としては「u」が入ったり、「s」が「c」に、「z」が「s」に変化をしたり、「er」が「re」と入れ替わったり、さらには「l(エル)」が追加されたり、最後に「ue」が付くなどがあり様々な形に変化します。
アメリカ英語 → イギリス英語
defense → defence
organize → organise
favorite → favourite
center → centre
traveler → traveller
dialog → dialogue
イギリス英語の文法の特徴
イギリス英語ではアメリカ英語とは違った文法表現をすることがあります。
haveを使った現在完了
現在完了は過去に起きたことが現在でも続いている様子を表す時に使われます。
アメリカ英語では一般的に過去形で表現されますが、イギリス英語においては現在完了を使用することが正しいとされています。
「傘を電車に忘れちゃった。」
イギリス英語
I have left my umbrella on the train.
アメリカ英語
I left my umbrella on the train.
この現在完了は副詞を用いることで、より自然な表現になります。
特に相性が良いのは「already」と「just」そして「yet」です。
「それはもうやったよ。」
I‘ve already done that.
「ちょうど昼食を食べたところです。」
I‘ve just had lunch.
「宿題はもう終わった?」
Have you finished your homework yet?
これらの副詞はセットでよく使われる表現です。
また、アメリカ英語では「I don’t have 〜」と答えるのが一般的ですが、イギリス英語では「I haven’t 〜」と表現をしたりします。
have gotを使った表現
「持っている」という意味でお馴染みの「have」をイギリス英語では「have got」と「got」をつけて表現します。
「兄弟はいますか?」
イギリス英語
Have you got any brothers?
アメリカ英語
Do you have any brothers?
アメリカ英語ではgetの過去分詞形は「gotten」となりますが、イギリス英語では過去分詞形でも変わらず「got」です。
また、「〜をしなければならない」という意味の「have to」にも「got」をつけて表現します。
「19時にはそこにいなければならない。」
イギリス英語
I have got to be there at 7 pm.
アメリカ英語
I have to be there at 7 pm.
shallを使った表現
イギリスでは未来系の表現をする時に「shall」を使用します。
対して、アメリカでは「will」を使用するのが一般的です。
「学校が終わったら図書館に行くつもりです。」
イギリス英語
I shall go to the library after school.
アメリカ英語
I will go to the library after school.
イギリス英語では自分を含む1人称の場合に「Shall」を使った表現をよくします。
以上が「イギリス英語ってどんな感じ?【特徴とアメリカ英語との違い】」でした。
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