英語

学校の授業はどう変わった?【英語教育改革まとめ】

学校の授業はどう変わった?【英語教育改革まとめ】

こんにちは、Islaです。

イギリスとアイルランドに在住経験があり、現在は英会話講師のお仕事もしています。

 

今回の記事は

日本の英語教育制度が変わったのは知ってるけど、具体的にはよく分からないかも..
小学校から英語を学ぶようになったのは分かるけど、中学や高校はどう変わったんだろ?
英語教育改革から現在の小・中・高の必要な英語力の目安ってどのくらいなの?

といった方向けに解説していきます。

海外へ行かれる方こそ知っておきたい「日本の英語教育改革」への理解が深まり、年齢に応じた必要英語力の目安も分かる!!

英語教育改革とは?

現代の急速なグローバル化の進展に伴い、異文化の理解やコミュニケーションがより重要視されています。

このことから文部科学省は、英語力の向上は日本の将来にとって不可欠であると述べています。

そして、英語教育改革とは、英語を習得することだけが目的ではないとされています。

思考力」「判断力」「表現力」を養い、情報や考えなどを自分から積極的に発信をしたり、異文化間でのコミュケーションを取るために定められた改革となっています。

 

英語教育改革2020年度:小学校

2020年度からは、小学校の英語教育制度が変わりました。

小学3年生から4年生の2年間では、まずは英語に慣れ親しむために外国語活動という授業が行われます。

ここでは、「聞くこと」と「話すこと」に焦点を当てています。

絵と一緒に英語を見て考えるゲームをしたり、アルファベットを覚えるアクティビティーだったりと楽しみながら学習をするような形です。

外国語活動の授業内容は学校によって異なりますが、興味を持って英語に触れる環境を作っています。

ゲームなどを通して英語の音や言葉の違いなどを学んでいき、今後の英語学習への準備をするための活動となっています。

外国語活動は週に1回の授業があり、時間は1コマ45分間です。

1年間では35回の授業があるので、2年間では70回になります。

そして、小学5年生から6年生では英語が教科の科目になりました。

小学3,4年生とは異なり、成績に反映される科目になったということです。

授業では、小学3年生から4年生で学んだ「聞くこと」そして「話すこと」に追加して読むこと」そして「書くこと」も取り入れて学習をしていきます。

いわゆる4技能を使った学習になります。

授業では文字や単語を覚えたり、簡単な語彙を習得していきます。

4技能のうち「話すこと」には、ただ一方的に発言をするのではなく、コミュニケーションを取って会話をする」というやりとりに加えて「発表をする」という機会があります。

さらに、週に1回の外国語活動がありましたが、小学5年生からの英語科目としては週に2回の授業に変わり、増えています。

1コマの時間は変わらず、45分間となっています。

1年間では70回の授業があるので、2年間では140回の授業を受けることになります。

この英語教育制度の変化から、今までは中学校から覚えるべき単語や表現を小学校で身に付けることになります。

そして、小学校を卒業するまでに覚える単語数は600〜700語と言われています。

 

英語教育改革2021年度:中学校

2021年度からは、中学校の英語教育制度が変わりました。

中学校の英語教育改革の目標としては、「身近な話題について理解をすること」や「簡単な情報の交換が可能なコミュニケーション能力を養うこと」そして、文法訳読に偏らずに「自分と相手の考えや気持ちを英語で表現して意思疎通をはかる」こととしています。

さらに中学校の英語科目の授業は基本的に「全て英語で行う」ことになりました。

これは、中学校の英語教育改革の中でも最大の特徴と言えます。

日本語を使わずに英語で授業を行うことで、英語思考を育成します。

文法訳読のように、日本語に訳しつつ考えるという思考から、日本語に訳さずとも受け答えの際に英語が自然と出てくるような感覚を養います。

そして、今までは中学校で習う単語数は1200語だったのに対して、中学校を卒業するまでに覚える単語数は1600〜1800語に増えています。

 

英語教育改革2022年度:高校

2022年度からは、高校の英語教育制度が変わります。

高校では、中学校で行う身近な話題よりも、さらに幅広い話題について話したり、理解を深めていきます。

特定の話題について議論をするディベートを行ったり、プレゼンテーションをするなど情報や考えを理解して、相手に適切に伝えるコミュニケーション能力を向上させることを目標としています。

そして、今までは高校で習う単語数は1800語だったのに対して、高校を卒業するまでに覚える単語数は1800語〜2500語までに増えています。

小中高で習得する単語数は合計で3000語でしたが、英語教育改革により、約2000語も増えています。

 

英語教育改革から見る英語力の目安

年齢別での英語力の目安

小中高の英語教育改革により学習制度が変わりましたが、では各年齢での英語力の目安は一体どうなっているのか気になるところだと思います。

英検を基準にして考えると、目標のレベルはこのようになっています。

小学校卒業時 英検4級
中学校卒業時 英検3級
高校卒業時 英検2級

 

そして、大学入試での英語力の測定については、4技能である「聞くこと」「読むこと」「書くこと」「話すこと」全ての総合的なコミュニケーション能力が評価されるよう促されています。

このことからも、より優れた実践的な英語学習が必要になってくることが分かります。

 

以上が「学校の授業はどう変わった?【英語教育改革まとめ】」でした。

この記事があなたのお役に立てれば嬉しいです!

このブログでは、海外移住生活・ワーホリ・留学・英語といったジャンルを中心に私なりの皆様のお役に立てる情報やリアルな体験を発信しているので、興味がある方はぜひ他の記事もご覧ください。